Fetishism

 

 

 

 

 

いわゆるうなじの部分、うなだれていると骨が浮き上がるあの場所。

 

耳の裏の軟骨の出方

 

手首を曲げた時に外側に浮き上がる骨

 

鎖骨の外側

 

腰骨の高い部分

 

膝の外側の骨

 

 

 

女なら、もっと柔らかい部分を愛でたくなるだろう

 

相手は男だ。

 

皮膚が薄くて肉を感じない、骨と近い処を愛でたくなる。

 

隔てるものが薄い方が興奮する己。そして相手も。

 

骨なんて外側から刺激したって痛覚しか持ってないもんだと思っていた。

 

それとも何だろう、骨の上に薄くまとった皮膚が他の部位よりも過敏に反応するのか

 

確かなことなどわからない。思い込みかもしれない。が、

 

普段肉に埋め込まれている骨が体の動きに合わせて皮膚の表面に上がってきたり

常に皮膚の浅い位置で待機している様子が

少し離れた所からでも感じ取れたりすることにえらく興奮し、感動する。

 

歯を、立てたくなる。

 

 

 

そして組敷いた相手は声をめったに発しない

 

う、といううなり声に近い音や、

息をつめて飲み込む音。

止めた息をたまらず吐き出す音

 

声ではなく音だ。

 

だから躍起になる。声をもっと声を。

 

自分の息もひそめ聞き耳を立てている。

弄る手は止められない。

体を繋げ、そこから発する音にも興奮しているのは

相手も同じ。

だからもっと声を

 

そう思いながら、深く深く相手の体の中へ落ちていく

そんな感覚が時に怖くなるのだ。

 

 

しかしたまらない。

 

 

欲望は加速するばかりだ

 

 

 

 

 

 

 

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最中の話。土方ver

自分の欲望に忠実な土方と欲望に落ちまいとする銀さんの攻防

 

 

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