Condensed milk
「…」
「万歳君、人がせーっかくはるばるやって来たん、笑顔の一つでも見せてくれんかのぉ」
「拙者は坂本殿にはるばる訪ねて来ていただくご用事などはないでございる」
「まぁそういわんとー!宇宙土産もあるき、ちくっとつきおうてくれてもバチはあたらんぜよ。立春も過ぎたとこだし暦の上ではもう春ぜよ」
と、いったテーブルには坂本が土産というイチゴがいくつか。
宇宙産、地球産いろいろと。
快援隊の隊員が来ている言われ来てみればこの有様。隊長本人とは。
「まぁ珍しいものも揃えたがの、やっぱり果物は地球の土で育てたものが一番じゃのぉ…」
万斉の苦々しい気分にも気づかず坂本は持参したイチゴをほおばる。
「うっっ!これはすっぱいのぅ!時期がちくっと早かったようじゃ」
そういうとおもむろにマントの内ポケットから赤い、歯磨き粉のチューブのようなものを取り出した。
「坂本殿?どうするおつもりか?」
「これをイチゴにかけるぜよ。すると格別じゃぁ。あぁ、これはの、『こんですみるく』じゃ」
「こんですみるく?」
「こんですみるく言うもんはなぁ、江戸で言う練乳のことじゃぁ。ほら練った乳と書いて練乳ぜよ」
あぁ、かき氷などにかけるあの甘いものでござるな、とぼんやりと目の前の坂本の様子を眺めていると
「あっれぇっおかしいぜよ…なかなかでてこんきに…」
坂本はチューブを握りしめ上下に振り始めた。
ぶんっぶんっ!
ピピッッ…!
ペチャッッ…!
振った勢いに任せて練乳が周囲に飛び散った。
「あぁ!これはイカン!スマン!すまんのう万歳く…」
飛び散った練乳は容赦なく万斉のサングラス、頬、首筋にも白く筋を作っていた。
「…」
万斉は無言のままサングラスを外しそばにあった手ぬぐいで拭き始めた。
しかし粘度の高い練乳は乾いた布ではよけいにべたついてしまう。
サングラスについた布の毛羽立ちを眺めた後、白い粘液をつけたままの顔で坂本を睨みつけた。
その視線に坂本はごくりと唾を飲んだ。
「坂本殿、後始末をしてから帰っていただきたく…」
「もちろんぜよ!こんな後始末なら喜んでしちゃるきに。おんし、乾いた布では練乳は落ちんぞ」
そういいながら坂本は静かに立ち上がりテーブルの上に乗り出すと
サングラスを持った万斉手首をぐっとつかんで強くひっぱった。
「濡れてないとよく落ちんからのう、練乳は」
耳元でつぶやきが聞こえた。
そのままその口元すっと移動し、頬に垂れた練乳をペロリと舐めたあげた。
「っっつ…!!!」
「ほほぅ…これはイチゴよりうまいかもわからんの」
そして首筋に伝った練乳もきれいに坂本の舌で後始末されていった。
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しゅーーーりょーーー!!
ついったから派生したれんぬうプレイです。妄想が暴走です!
坂本はちょっと黒めが好きです!!!
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