SAIHATE HOTEL2


 

 


SAIHATE HOTEL  2

 


 

 

おれは待つ じっと待つ

その手がドアに触れるのを


その香りが忍び込むのを


ベットのはじっこに座り込んで。


誰かがノックする気配を感じ ふらり 立ち上がる


ドアスコープを覗くとそこには漆黒のシルエット。

はぁ どきどきしちゃう。

と覗いていたスコープに指が近づいて来たかと思うと視界が真っ暗になった。


む?むむむ


カチャリ とドアを開けるとスコープから見た漆黒が目の前に飛び込む


「二次会のはずなのにヤケにおとなしいな。呼鈴ならさなくてもノックだけで気づくたぁなぁ。どんだけ静かなんだ。どんちゃん騒ぎじゃなかったのかよ」

と言い挑発的な笑みをにやりと浮かべた。


ごくり

と喉が鳴る。

しまった迂闊だった。バレてらぁ。最初から?今ここにきて?

アハハ。うん、しょうがない。

開き直るしかない。

せっかくここまで。


まぁこんなところでは何なんでぇ、とりあえず入ったら?と室内へ促す。

でぇじゃねぇよとぶつくさ言いながらも土方は足を進めた。

その手にはワインを持っている。

視線に気づいたのか差し入れで持って来てやったんだよ、と

ごとりとサイドテーブルに置き、さらにその横のソファにボッスと腰掛けた。


しかし鈍器にもなりうるぞ


足を組み、すかさずタバコに点火。

そのしぐさはもうこちらにとっては 欲望の導火線への点火。


フゥーーっと吐き出す紫煙が目にしみる。 まぶしい。

ううっもうだめ 底なしの欲望に飲み込まれる。


ソファの前に立ちはだかり 問いかける。

ずいぶんお寛ぎじゃないの。

アァ?っとしかめた眉間にピントを合わせたまま 目線をあわせて屈んで行く

肩に手をかけ押さえつけるようにゆっくりと顔を近づけ 

今、指に挟まれているタバコの 元合った位置へ


ピリッとニコチンの香りがして それはすぐ自分の咥内へ溶けていった。


閉じた目の中で火花が散る 火のついた導火線はあちこちの欲望へ繋がっている

 

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続きはwebで!じゃなくてお好みで妄想くださいwこのまま銀ちゃんが押し倒すもよし、誘い受けに風に土方が押し倒すもよしw

 

 

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